オススメの小説紹介#7

みなさんこんにちは!岩ちょこです。

 今回の記事はオススメの小説紹介第7弾です。いつもと同じくネタバレ控えめでお送りいたします。

オススメする小説

アノニマス・コール
著者: 薬丸 岳
レーベル: 角川文庫
ジャンル: ミステリー小説

アノニマス・コール (角川文庫)

アノニマス・コール (角川文庫)

オススメ理由

 この本の作者は『天使のナイフ』で江戸川乱歩賞を受賞している薬丸岳さんです。彼の作品は精緻に作りこまれた伏線と、高いエンターテイメント性を兼ね備えた小説という印象で、ハイクオリティなミステリー小説が多いです。

 今回紹介する本もアクロバティックなアクションシーンやどんでん返しなどがあり、本の厚さ分以上の内容が凝縮されたような作品でした。

 物語の要約を書くと、三年前に離婚した主人公の元に知らない番号からの着信がある。電話の相手からの応答はなく、電話を切ろうとして耳から携帯を話した時、お父さんという言葉が聞こえたような気がした。この着信が気になり、三年前に離婚した元妻に電話をかけると、娘は友達とその親と一緒に遊園地に行っていていないという話を聞いた。先ほどの着信が娘からではないかと思ったため電話番号を確認してもらった。その結果、先ほどの電話は娘の携帯の電話番号だったことがわかる。そのことに違和感を覚えた元妻は、娘と一緒に出かけているはずの保護者に電話をしたところ、娘は体調が優れないから一緒に遊園地に出かけられなくて残念ねという話を聞かされる。娘の行方を探すべく主人公とその元妻は手分けして探すも見つからない。家に帰っている可能性もあることから、主人公は元嫁に家に一度戻るよう促す。家に戻ると一件の着信があり、受話器をとると、機械で加工された無機質な声が娘を誘拐したことを告げたのだった……。

 どうして娘は誘拐されたのか。その裏に隠された犯人の狙いとは……!

 この作品は他の作品に比べると少し本の厚さがある文庫本で、だいたい470ページです。それなので僕の読書ペースだと読み切るまでに5時間くらいかかりました。5時間楽しめると思えるタイプの人には厚さは関係ないかもしれませんが、テンポよく起承転結が書かれた作品を好む人や読書の習慣をつけようという人には厚い本はあまりおすすめできないので、そういう点で見ればこの作品をオススメすべきではないのかもしれません。しかし、それでも紹介することにしたのはこの作品でしか味わえない魅力があると判断したからです!

 まず普通のミステリー小説が扱うのは一つの事件を中心に物語を展開していきますよね? 複数の事件を扱うものでも連続事件だったり、過去の因縁とかで他の事件の顛末が関係していたりで、一つの未解決な事件の解決が中心です。しかしこの小説は、物語の冒頭に起きた誘拐事件だけでなく三年前に起きた事故とも関係していて、主人公たちが二つの事件を解決しようと奔走している様子が書かれています。

 この小説のお気に入りのワンシーンを挙げるなら個人的にはココですね!

「すみませんが、火を貸してもらえないでしょうか」

 物語の後半で出てくるのでネタバレになるので詳しくはかけませんが、誰が言ったのかは書いておきますね。この言葉を発したのは元妻です。
 このシーンだけ切り取ると何が何だかわからないですよね?
元妻の娘が誘拐されたんでしょ? 何をしようとしているのと思うことでしょう。真相は自分の目で確かめてみてください!この言葉の後の行動にも注目してみてくださいね。

 ちなみにこのシーン以外にもいいシーンはたくさんありますよ!胸熱な展開盛りだくさんです。

最後まで見ていただきありがとうございます。また別の記事でお会いできることを祈っております。



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